さて、コーチ陣が中央大会を振り返る特別寄稿の最終です。3名のコーチに振り返ってもらいました!
コロナの緊急事態宣言が解除され、久しぶりの試合ができるようになりました。
大きな公式戦の一つ「中央大会」。しかも対戦相手は前年度県大会優勝の竜房台さん。
監督さん不在の分もと、首脳陣の皆さんも気合いが違ってましたが、子どもたちメンバーはどうだったのかな?!
試合は負けてしまったけれど3点も取れて目標達成!!(皆で決めた目標は、1点でも取る!)、
みんなが日頃から頑張っていた分が形になったんだなぁ、と強く思いました。
公式戦のあの緊張感の中で、よく頑張った。本当によかったな、と。
適時打の打球がライン際に落ちた時はシビれました!!
結果が出せたメンバーは更なるチャレンジに。出せなかったメンバーはリベンジに。また一緒にがんばりましょう!!
さて自分は?といいますと、、猫に小判、私にユニフォーム? でして何も出来ませんでした、、反省です。。。
コーチ 湊
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子供たちの緊張や充実した表情に悔しそうな表情も、たくさんたくさん見れたとても素晴らしい大会でした!
みんな輝いてたし、めちゃくちゃ格好良かったで!
ナイスゲーム!
(今回の記事は短めの)コーチ 萩原
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「中央大会」。私にとっては、何にも代えがたい、特別な響きを持つ言葉であり、大会である。
そんな「中央大会」に、まさかまた公式戦ユニフォームを着て、しかも30番を背負ってベンチ入りする時がくるとは・・・。
突然の代行ではあったが、引き受けたからには、自分は自分の責務をまっとうするだけだ(煉獄さん風)。
その責務とは何か? スポーツ団の監督である以上、それは「勝つ」ことしかない。
試合までに準備ができるのは、土曜日の半日のみ。
練習試合の予定があったが、申し訳なくもお断りをさせていただき、勝つための守備フォーメーションと、バッティングマシーンを使った速球に慣れる練習を、できる限り丁寧に、しっかりとやったつもりだ。
弱者は弱者の戦い方をしないとならない(と故野村監督が言っている。その通りだと思った)。まっとうにやっても、まっとうに負けるだけである。
捨てるところを捨て、できることだけに集中し、あとは相手の失策と動揺と、ちょっぴりのラッキーがからめば、勝つチャンスはある(と考えないと、監督はやっていられない)
むかえた試合当日。さらに勝利への執着心が強くなる。普通に考えれば99%負ける。ミラクルで相手を0点におさえても、こちらが1点を取らない限り、勝てないのだ。
では、どうすれば得点できるか?フォアボールと、エラーと、ラッキーしかない。
このうち、何とかできる可能性があるのは、フォアボール。
そこで、今日のサインを一つだけ決めた。「待て」である。
「3ボールになったら、待てのサインを出すよ」と試合直前に選手に伝えた。
さらに「3ボール、2ストライクでも、「待て」を出すよ。ストライクでも振らなくていいよ。見逃し三振でOKだよ」と伝えた。
この作戦は、前日まで自分の心の中で葛藤があった。「子どもなんだから、3回思いっきり振って三振でオーケー」が教育上よいのではないか・・・。
が、これは公式戦である。「勝つ」ことが目標である。
だから、1年生と言えど、(チームが)勝つために、場合によっては「個」を殺さねばならない(ということも教えていかないとならない)。
出塁のチャンスは、フォアボールしかない。
スイングしたら、ほぼ三振だ。だったら3ボールからは「待つ」のみ。ストライクは振れ、はちびっこには無理。できない。だから、「待て」のサインを、まるでペットに「待て」をするようなジェスチャーでサインを出した(わんわん)。
さて、得点シーンはどうだったのか。
2つのフォアボールとヒットがかさなったところで、一番期待ができるバッターに打順が回るというラッキーが重なった。そして・・・個の実力でヒットを放ち、3得点!
最高だ!子どもたちって、本当にすごい。
と、かっこいいことを書いてみたが、実際の自分は当日の朝、戸野さんとの集合時間の10分前に飛び起きる失態からはじまり、振り返ってみるとエラーばっかりやらかした。
試合前や試合後の応援保護者へのあいさつを忘れたり、試合開始時にストップウオッチを押すのを忘れたり、試合後のミーティングも、一人ひとりに丁寧な言葉をかけてあげることができなかった・・・ごめんね。
でも、ちょうど1年前の今頃、「来年は部員ゼロ」の危機から考えると、ゆうかり部員が9人になり、中央大会に出場できたことは、本当に(本当に)感慨深いものがある。
下田監督も同じ思いだったはず。その思いも胸に秘めて戦いましたよ。橙魂こめて。
(書き出すと長くなる)コーチ 森川